就活生&新入社員ワンポイントマナー~退出時の挨拶は「失礼いたします」が正解~
さて皆さん。
面接時など部屋から退出する時の挨拶は、なんと言っていますか?
部屋から退出する時の挨拶は、
「失礼いたします」
が、正解です。
特に面接時は、「失礼いたします」です。
大切だから、もう1回言います。「失礼いたします」が正解!
些細なところですが、特に学生さんが無意識で間違えてしまいやすいポイントだったりします。
カフェでの面接練習や高校担当が各学校で面接練習する時も
結構、間違えてしまう学生さんがいるんですよね。
これね。
小学校や中学校で、職員室の入退出の挨拶を
入室:「失礼いたします」
退室:「失礼いたしました」
と教えられたことが、きっかけのひとつかなと思います。
そして、この職員室を退出する際の挨拶であれば「失礼しました」でOKなのです。
え?どういうこと?
・・・と思ったかどうかは別として、
本来の使い方や意味を知らずにワンセットで覚えてしまったのが響いてるのかと。
そもそも「失礼」の言葉の意味は、広辞苑や多くの国語辞典等では
① 礼儀を欠くこと、礼儀をわきまえないこと、不作法。
② 別れの挨拶
の2つとなっています。
※広辞苑だと3つですが、3つめも別れるときや人に問いかける時の感動詞的な意味となります。
面接の場で使用する「失礼」は、一般的には①ではなく、②の別れの挨拶としての意味となります。
そして、面接の場をいただいてありがとうございますと感謝の意味も込められています。
「失礼する」は「帰る」の話し言葉での謙譲語で、「失礼いたします」は、「失礼する」をより丁寧に表現した言葉です。
まさか面接で、「じゃっ!帰るねバイバイ」とか「さようなら」とは言えない。。。
だからこそ、「失礼いたします」と挨拶するのです。
仮に、面接の場で①の意味で「失礼いたしました」と言ってしまうと
相手(面接官)に対して、礼儀を欠いた対応をしてしまったことに対してのお詫びのように捉えられかねません。
先に書いた職員室の退室が、「失礼致しました」でOKの理由は、
「失礼」の意味が、①の意味を指しているからです。
入室することで、先生方の手間を取らせてしまった(=失礼なこと)ので、
そのお詫びの気持ちを表現する言葉として退室する際に「失礼いたしました」と言っているからです。
(まぁここも②の視点でとらえることが可能なのですが・・・・)
ますます、ワッカラン・・・
と、混乱するかもしれませんが、言葉の意味は、時代や場面でもどんどん変わるもの。
けれども、使う場面を誤るとマイナス印象を与えかねないのは、どの時代もたぶん共通です。
ビジネスマナーの目的の一つは信頼関係の構築やコミュニケーションを円滑に進めること。
社会に出るなら、正しい言葉の使い方や意味を理解して欲しい。
その最初の1歩にもなる、面接の場は、「ビジネス」の場と同等です。
冒頭に戻りますが、とにかく、部屋から退出する時の挨拶は、
「失礼いたします」が、正解です。
面接時は注意してみて下さいね♪