就職試験☆作文のコツ #高校生の就職活動
高校生の就職試験は、
大きくわけて ①面接 ②一般常識 ③適性検査 ④作文 の4つがあります。
①~③は、ある程度、自主的にも対策している人が多いですが、
意外と④の作文の対策を曖昧にしていませんか?
今回は、就活における作文についてのコラムです♪
「作文」と聞いただけでアレルギー反応を起こしたくなるくらいニガテだとか、
原稿用紙に、出題テーマの題名・学校名・名前を書いたあとは手が止まってしまうとか
苦手意識の無限ループに入って、上手く書けずに悩んで練習をきちんとしないまま就職試験本番を迎えてしまっていませんか?
そもそも作文は、経験や個人の感性・思考が大きく影響します。
また、言葉選びや組み立て・並べ替えなどの内容の構成力も必要になります。
でも、今現在の時点から語彙力磨くために、
たくさん本読めとか、色んな経験をして来いとか言ってたら、
9月16日からの就職選考開始には間に合いません。
じゃぁ、どうするか?
まずは、作文を書くコツを掴みましょう。
きちんとした「書くコツ=土台」を抑えておけば、一定レベルの作文を書くことはできます。
以下の6つのポイントが注意して欲しい【書くコツ】です。
ちなみに、☆05号☆はプロの国語の教師ではありませんので(アマでもないけど)、学校の先生からしたら、「は?」と思われるかもしれません。
ですが、少なくとも、就職試験の作文や自己PR・志望動機においてはこの【書くコツ】は使えると思ってます。
今回のコラムは、ちょっと長くなりますが、作文が苦手な人は最後まで飛ばさずに見てほしいです。
① 初歩の初歩☆基本的な原稿用紙の使い方を押さえる!
●題名は、1行目に、2~3マス開けてから書き出す。
●氏名は、下を1~2マスあける
●段落は1マス字下げする
●カッコは、1マス使う。
●句読点は1マス使用するけれど、行の最初のマスに句読点はNG
(閉じカッコも行の最初のマスはNG)
●促音・拗音は、1マスに1字
・・・・など。
この辺は、小中学校でやってきた基本的なことです。ですが、意外と大人になっても間違う人が多いのです。
マス無し横書きに慣れてくると、原稿用紙のルールを忘れがち。
今更感があっても、さらっと確認しておいて損はないです。
② 文末表現は統一する
常体表現(~である・~だ)、敬体表現(~です・~ます)のどちらかに統一すること。
ごちゃまぜで使用するのは避けましょう。
常体だとか敬体だとかで、アレルギー反応が出る人、「だ・である調」「です・ます調」のことですよ!
これ、本当は①に該当する項目ですが、あえてポイントを分けました。
理由は、常体・敬体によって、読み手が持つ印象が変わるので、書く作文の形式によって使い分けた方がいいからです。
常体表現(だ・である調) | 固い・真面目・明瞭な印象 |
敬体表現(です・ます調) | 柔らかい・優しい印象 |
形式を指定されている場合は、その指示に従って書いていきますが、特に指示がない場合は、テーマに併せて、自分自身を応募先にどう見せたいかで選択してください。
就活においての【作文】では、比較的、柔らかで親しみやすい印象をあたえる敬体表現が良いそうですが、
☆05号☆的には、作文のテーマが、
●自分の意見や理由を述べるもの ⇒ 常体
●自分の経験や感想を述べるもの ⇒ 敬体
上記みたいな感じで使い分けるといいと思います。まぁ、作文と小論文の違いみたいなものではあるんですけれど。
志望動機や自己PRなどは敬体表現がオススメかな♪
③ 結論⇒理由・具体例⇒結論で書く
序論⇒本論⇒結論とか、起・承・転・結とか、書き方は色々ありますが、
文章を書くことに苦手意識があるなら、結論⇒理由・具体例⇒結論の方が書きやすい・取りかかりやすいです。
<結論>
作文なら、とにかく最初に【結論=自分の述べたいこと】を明確にしてしまった方が、何を伝えたいのかわかりやすくなります。
最初から、ごちゃごちゃと書きすぎると何を言いたのかわからない文章になってしまうので、きちんと絞りきるか、先に端的に言い切ってしまいましょう。
例)テーマ 「どのような社会人になりたいか」 / 志望職種:介護職
私は、沢山の人を笑顔にするような社会人・介護士になりたいです。 |
一番最初にアピールすべき自分の意見や主張をしっかり書き出しましょう!
<理由・具体例>
結論に対して、そう思うに至った理由を書いていきます。そしてその近経となる具体的なエピソードも交えて、結論に肉付けする作業です。
テーマや書こうとしている主題から逸れないように注意してくださいね。
作文の苦手な人は、ここでテーマから逸れた話題を入れ込んでしまい、書き上げた後にチグハグな内容の作文になりがちです。
指定の文字数が多い作文なら、3つくらい理由をあげるといいですよ♪
<結論>
最後に、もう一度、自分の意見・決意を主張してまとめます。
単に理由や具体例のまとめを書くのではなく、テーマに対して自分の意見・決意を主張して下さい。
最初に書いた結論と同じ言葉ではなく、言葉を言い換えてくださいね♪
ここの言葉選びも高評価につながります!
④ 8割以上埋める
指定文字数全部を埋めなきゃと考えると、辛く感じるので、
段落で改行した分の空白だとか、句読点とかまるっと入れて、8割以上!と目標にすると
気持ち楽に書けると思います。
ちなみに、400字以内なら320文字ですが、400字詰め原稿用紙(20行×20字)1枚の場合、320文字ぴったりだと16行。
でも、パッと見た感じ、空白行が多く見えてしまうので、400字以内だったら、出来る限り最後の行まで埋めて下さい。
⑤ 書いたら見直す・適宜見直す
文字数を埋めることだけに意識がいってしまうと、誤字脱字を見逃してしまいます。
また、1つの段落が長文だと【主語と述語のねじれ】が起きやすいので要注意です。
※主語と述語のねじれ 例
✕ 学生時代に頑張ったことは、部活動でコミュニケーションをとりながらチームをまとめました。
『頑張ったことは』の主語に対して、『まとめました』という述語のために意味がチグハグな文章になっています。
〇 学生時代に頑張ったことは、部活動でコミュニケーションをとりながらチームをまとめたことです。
最後まで書いてから見直すと、時間的に書き直す余裕がなくなってくるので、適宜、見直した方がいいですよ~。
☆05号☆もこのコラムを書いたあとに何度か見直し→修正をかけていますが、コラムをUPした後にも誤字を発見して直してたりします。
⑥ ①~⑤をふまえた上で、上手な人の作文をマネて書いて練習してみる
この⑥番のコツは、あんまり学校の先生は教えてくれないやり方かも。
何にも考えずに写し書きするのではなく、
③のように結論⇒理由⇒結論になっているなとか、
経験や考えを、上手な人はこんな言葉を使って表現しているんだなとか
マネして写し書くことで、構成や組み立てを学びましょう。
スポーツで、良いフォームを体に叩きこむのと一緒です。
作文がニガテな人は、『型』そのものが身についていない場合が多いです。
試験本番で誰かの文章を自分の文章として、全部写して書くのはNGですが、
練習の段階で上手な文章をマネしてみることは、問題なし!上達の一歩だと思うんです。
☆05号☆は、某資格の実技論文の対策に3週間しかなかった時に、実技に合格した人の論文をマネして書くところから練習しました。
そして、不合格だった人の論文も入手して、合格した人の論文と比較したりしました。
そうすることで、自分の文章のクセや間違いに気づくようになったんです。
本番まで時間が無いなら、効率重視です。100点取ろうとか、秀逸な文章を書こうとか考えずに
どうすれば、自分の思いを応募先に伝えられるのかを考えましょう。
以上、6つが書くコツです。
ちなみに、上記コツには入れていませんが、言わずもがなの当然なルール、
字は丁寧に書きましょう。
どんなに内容が良くても、字が汚いとマイナス印象になります。
字がニガテ(下手気味)な人が、すぐに美文字になるのは難しいけれど、
トメ・ハネ・ハライに気をつけて、ゆっくり書けば、字のバランスもキレイになるし、走り書き・殴り書きよりはキレイに見えます。
そして、応募先に「頑張って丁寧に書いた」ことが伝わります。
自分に合う鉛筆・シャープペンシル・ボールペンを用意しておくといいですよ!
随分前のコラムにも書いたことがありますが、ボールペンの種類によって「きれい」に見せることもできます。
それは、鉛筆でもシャープペンシルでも同じ。芯の濃さで表現しやすいです。
☆05号☆的には硬筆書写用の鉛筆(2B~6B)がオススメ!
芯がすぐに丸まってしまうので、鉛筆なら複数本用意しておくといいですよ~。
但し、筆圧が強すぎると消しゴムで消えにくかったり、手で擦れて黒ずんだりするところは注意してくださいね。
普段カフェでは、エントリーシートや応募書類用の自己PR・志望動機の指導はするものの
就活作文の指導は表立ってはしていません。
でも、就活に関わる試験内容ですし、苦手意識を持つ人が多いので、あえて今回は、コラムにしてみました。
とにかく今からできることを、就職試験ギリギリまでやっていきましょう!
今から始めれば定期テストの一夜漬けよりは、まだ時間があります。
頑張れ!就活☆高校生!
☆05号☆は‥‥、高校生くらいまでは、作文は小論文も含めて得意な部類に入ってましたが、
書く機会がどんどん減った社会人になってからは、転職活動時や資格取得時に練習無しで何度か挑戦しましたが、
まぁ~~書けない。時間だけがただ過ぎていくわ、後から読み返すと